【古賀市】温室効果ガス排出量可視化システム導入費補助金とは?導入費の2分の1・上限15万円を補助する制度を専門家が解説
福田(聞き手)
白石さん、古賀市に「温室効果ガス排出量可視化システム導入費補助金」という制度があると聞きました。名前が長いのですが、要するに何を買うと使えるんでしょう。
白石みなと(補助金活用アドバイザー)
自社が出している温室効果ガスの量を「見える化」するシステムです。公募情報の言葉を引くと「市内の中堅企業者および中小企業者の脱炭素経営を促進し、脱炭素化を後押しするため、自社の排出する温室効果ガスの量を可視化するシステムを導入する中堅・中小企業者に対し、導入および使用に必要な経費の一部を助成します」とされています。
福田
設備を入れて排出量そのものを減らす、という話ではないんですね。
白石みなと
そこがこの制度の性格です。減らす前に、まず測る。その測るための仕組みにお金を出す、という建て付けになっています。
福田
まず全体像をお願いします。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 制度名 | 古賀市温室効果ガス排出量可視化システム導入費補助金 |
| 補助率 | 補助対象経費の2分の1 |
| 補助上限額 | 15万円(古賀市脱炭素経営支援プラットフォームの会員)/10万円(それ以外) |
| 対象者 | 市内に事業所等を有する中堅企業者および中小企業者 |
| 対象地域 | 福岡県古賀市 |
| 対象従業員規模(jGrants上の区分) | 従業員数の制約なし |
| 受付期間 | 2026年4月1日〜2027年3月31日 |
| 申請先 | 古賀市役所環境課 |
福田
申請はjGrantsからでしょうか。
白石みなと
ここは最初に確認してください。公募情報に「Jグランツで本補助金の申請受付を行っておりません」と明記されています。jGrantsは情報の掲載だけで、手続きは古賀市のページを見て、市役所へ出す流れになります。
福田
掲載ページと申請先が違うのは紛らわしいですね。
白石みなと
そうですね。掲載されている=そこから申請できる、とは限りません。参照先として案内されているのは次のページです。
福田
対象になる会社の条件を教えてください。
白石みなと
市内に事業所等(事業所、事務所その他これらに準ずるもの)を有する中堅企業者および中小企業者が土台で、そのうえで2つの条件が付きます。
| # | 要件 |
|---|---|
| ① | 令和6年4月1日以降に可視化システムを導入する者 |
| ② | 過去に本補助金の交付を受けたことがない者 |
福田
「中堅企業者」というのは、どこまでを指しますか。
白石みなと
定義が書かれています。常時使用する従業員の数が2,000人以下の会社および個人(中小企業者を除く)が中堅企業者です。中小企業者のほうは中小企業基本法(昭和38年法律第154号)第2条第1項に規定する中小企業者とされています。
福田
中小企業でなくても使えるということですか。
白石みなと
はい。中小企業者に当てはまらない規模の会社でも、2,000人以下なら中堅企業者として対象になります。補助金では中小企業だけを対象にする制度が多いので、ここは間口が広いほうだと言えます。
福田
どんなシステムでも対象になりますか。
白石みなと
いいえ、条件があります。補助対象者の事業活動に関係する全ての温室効果ガス排出量を算定する可視化システムの導入および使用が対象で、さらに注記が付いています。
白石みなと
公募情報では環境省および経済産業省が定めるサプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量算定に関するガイドラインに基づき、サプライチェーン排出量(Scope1、Scope2、Scope3に区分して算定できるもの)を算定するものとされています。
福田
Scope3まで、というのは。
白石みなと
自社の直接排出や電気の使用だけでなく、取引先を含めた排出まで区分して出せることが求められている、ということです。「電気代から自社分だけを計算する」程度のツールでは要件を満たしません。導入を検討する段階で、この区分に対応しているかを販売元に確認してください。
福田
補助される金額を教えてください。
白石みなと
補助額は補助対象経費に2分の1を乗じた額で、そのうえで上限が2段階に分かれます。
| 区分 | 上限額 |
|---|---|
| 古賀市脱炭素経営支援プラットフォームの会員である者 | 15万円 |
| 上記以外の者 | 10万円 |
福田
会員かどうかで5万円変わるんですね。
白石みなと
そうです。プラットフォームは「脱炭素ブリッジこが」という名称で、公募情報にサイトが案内されています。
福田
何度も使える制度でしょうか。
白石みなと
申請は、1団体あたり1度限りの助成と明記されています。年度をまたいで繰り返し使う想定の制度ではありません。
福田
申請の流れを教えてください。
白石みなと
4つの手順が示されています。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| ① | 導入する可視化システムを検討し、見積書の作成を依頼する |
| ② | 補助金交付申請書や必要書類を古賀市役所環境課へ申請する |
| ③ | 補助金申請年度の3月中旬頃までに、補助金実績報告書や必要書類を古賀市役所環境課へ提出する |
| ④ | 額確定通知書を受領後、補助金申請年度の3月31日までに、補助金請求書を市役所環境課へ提出する |
福田
年度末に締切が集中していますね。
白石みなと
実績報告が3月中旬頃、請求書が3月31日までです。受付期間は2027年3月31日までとなっていますが、申請してから実績報告と請求まで終える必要があるので、年度末ぎりぎりに申請すると手続きが収まりません。逆算して動いてください。
福田
問い合わせ先を教えてください。
白石みなと
市役所の担当課が窓口です。
| 項目 | 記載内容 |
|---|---|
| 組織名 | 古賀市役所 環境課 環境整備係 |
| 住所 | 〒811-3192 福岡県古賀市駅東1-1-1 |
| 電話番号 | 092-942-1127 |
福田
ありがとうございました。
白石みなと
本記事はjGrantsに掲載されている内容をもとにしています。制度の内容・締切・予算の状況は変更されることがありますので、申請前には必ず古賀市の公表内容をご確認ください。