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小規模事業者持続化補助金<共同・協業型>とは?小規模事業者は申請できない

小規模事業者持続化補助金<共同・協業型>とは?小規模事業者は申請できない

制度概要

募集終了
対象地域
全国
主な対象者
地域振興等機関(商工会・商工会議所、都道府県中小企業団体中央会、商店街振興組合・同連合会、事業協同組合などの法人化されている組織、地域の企業の販路開拓につながる支援を事業として行っている法人)であり、5者以上の小規模事業者が参画していること。個人事業主は申請できない

対象となる可能性がある事業者の例です。詳細な要件は本文および公式ページでご確認ください。

補助率
経費区分により定額または3分の2以内
上限額
3,000万円(参画事業者10者以上)/2,000万円(参画事業者5〜9者)
申請期限
2026年9月30日まで

公開日 2026-09-11 / 最終更新日 2026-09-11 / 情報確認日 2026-09-11 / 公式ページを見る

福田(聞き手)
白石さん、「持続化補助金で3,000万円」という話を目にしました。通常の持続化補助金は上限250万円だったはずですが。
白石みなと(補助金活用アドバイザー)
名前は同じですが、別の制度です。上限3,000万円のほうは<共同・協業型>といいます。そしてここがいちばん大事なところなのですが、小規模事業者は申請できません。
福田
えっ。小規模事業者持続化補助金なのに。
白石みなと
申請するのは支援する側です。公募要領の言い方では「地域振興等機関」で、商工会・商工会議所や、都道府県中小企業団体中央会、商店街振興組合などが該当します。小規模事業者は「参画事業者」として、その支援を受ける側にまわります。
福田
では、小規模事業者が「3,000万円もらえる」と思って調べ始めると。
白石みなと
入口を間違えています。この記事は、まずそこを分けるために書きます。

誰が申請する制度なのか

福田
地域振興等機関というのは、具体的にどこを指すのでしょうか。
白石みなと
公募要領が5つ挙げています。このいずれかに該当する法人です。
# 地域振興等機関にあたるもの
① 商工会法・商工会議所法に基づき設立された法人
② 中小企業等協同組合法に規定する都道府県中小企業団体中央会
③ 商店街振興組合法に規定する商店街振興組合、商店街振興組合連合会
④ 中小企業等協同組合法に規定する事業協同組合などの法人化されている組織
⑤ 地域の企業の販路開拓につながる支援を事業として行っている法人
福田
⑤は幅がありそうです。
白石みなと
あります。そしてここが自己判断になります。公式のご質問集にはこうあります。

「⑤地域の企業の販路開拓につながる支援を事業として行っている法人」に該当するかは、申請様式に記載した内容に基づき、審査で判断されます。そのため、自社判断をしたうえで、申請してください。審査によりますので、事務局にお問い合わせいただいても回答いたしかねます。

福田
事前に「うちは該当しますか」と聞いても答えてもらえない。
白石みなと
もらえません。⑤は申請書記載のこれまでの取り組み内容やその実績・効果等を、第三者による審査で判断すると公募要領にも書かれています。該当するかどうかも含めて審査、という建て付けです。
福田
個人事業主や、法人化していない任意団体は。
白石みなと
申請できません。ご質問集で「地域振興等機関に、個人事業主はなることはできるのか」に対して、できません。地域振興等機関の定義には個人事業主が該当する項目はございません、と答えています。組合についても、法人化されている組織であればなり得る、という書き方です。
福田
「地域」という言葉の範囲はどうでしょうか。市内、県内といった縛りはありますか。
白石みなと
ありません。ご質問集は「地域の範囲については特に制限はございません」と答えています。参画する小規模事業者についても、地域を限定する必要はないとされています。

いくらまで出るのか。参画事業者の数で変わります

福田
上限額を教えてください。
白石みなと
参画事業者が何者いるかで2段階です。
参画事業者の数 補助上限額
10者以上 3,000万円
5者以上9者以下 2,000万円
福田
5者に満たない場合は。
白石みなと
そもそも申請できません。対象となる申請者の条件に「5者以上の参画事業者が参画していること」が入っています。
福田
複数の取組を並べて申請する場合はどうなりますか。
白石みなと
すべての取組にその人数が必要です。公募要領は「複数の取組に申請する場合はすべての取組に10以上の参画事業者が参画していること」「同じく5以上の参画事業者が参画していること」と書いています。合計で10者では足りず、取組ごとに10者です。

補助率は経費区分ごとに違い、定額だけの申請は通りません

福田
補助率は3分の2でしょうか。
白石みなと
経費区分ごとに違います。ここが通常の持続化補助金と大きく違うところです。
経費区分 補助率
①謝金 定額
②地域振興等機関旅費 定額
③参画事業者旅費 3分の2以内
④借料 3分の2以内
⑤設営・設計費(内外装費、整備工事費等を含む) 3分の2以内
⑥展示会等出展費 3分の2以内
⑦備品費 定額
⑧広報費 3分の2以内
⑨印刷製本費(資料作成費を含む) 定額
⑩委託・外注費(上限あり) 定額
福田
定額のものだけを積めば、自己負担がほぼ無くなりそうですが。
白石みなと
そこは封じられています。公募要領に、定額補助率の経費のみを計上した申請は認められないと明記されています。
福田
委託・外注費に「上限あり」と付いていますね。
白石みなと
①②⑦⑨⑩の合計金額の2分の1以内が限度です。丸ごと外注する形にはできません。
福田
ほかに、経費で気をつけるところは。
白石みなと
2つあります。1つめ。申請者または参画事業者を専門家等として支出の対象にすることはできません。身内に謝金を払う形は取れません。

2つめ。補助事業者(共同申請の場合は代表機関)自らが事業遂行のために支出した経費のみが補助対象です。参画事業者が自分で払った費用を、あとから付け替えることはできません。

参画事業者が自分で出ないと、支払われないことがあります

福田
展示会への出展を、支援機関の側が代わりに行うことはできますか。
白石みなと
原則できません。公募要領の強調のしかたが厳しいので、そのまま引きます。

展示会・商談会は原則参画事業者自らが参加する必要があります。申請者や一部の参画事業者、営業代行業者等が代理で行う場合は正当な理由が必要となります。(正当な理由として認められない場合、補助金のお支払いができません)

福田
理由が認められなければ、支払われない。
白石みなと
支払われません。さらに、対象外になる事業として参画事業者が終始直接関与することなく、補助事業者や連携する委託先企業が参画事業者の商品・製品・サービスを代わりに営業、販売する等の事業が名指しで挙がっています。
福田
支援機関が代わりに売ってあげる、という形は想定されていないのですね。
白石みなと
されていません。この制度の目的は参画事業者自身の商品展開力・販売力の向上なので、代わりにやってしまうと目的から外れます。
福田
ほかに、目的から外れると判断されるものはありますか。
白石みなと
公募要領が留意点として挙げています。
外れる方向 公募要領の表現
地域おこし・業界支援・観光PR 「地域おこし」「業界支援」や「観光PR」等とならないよう留意すること
個別支援 参画事業者に対する「個別支援」とならないよう留意すること
申請者自身の販路開拓 申請者が、自社事業の販路開拓のために行う事業は目的に反するため補助対象外
過去と同じ事業 補助金活用の有無に限らず過去実施した事業と同様の事業は、補助対象外
補助金の還流 申請者、委託先等との間で補助金が還流するような仕組みは補助対象外

終わってから5年、報告が続きます

福田
事業が終われば手続きは終わりでしょうか。
白石みなと
終わりません。対象になる事業の条件のひとつに、こう書かれています。

地域振興等機関が参画事業者への支援の効果を補助事業終了後も把握できる事業であること。※事業終了後、5年間の事業に係る報告義務あり。

福田
5年。
白石みなと
5年です。加えて、補助事業終了後も地域振興等機関によるフォローアップによって参画事業者が継続して販路開拓できる事業(支援体制)であること、という条件も付いています。出展して終わり、という組み立ては通りません。
福田
目標の数字も出すのですね。
白石みなと
出します。取組に応じて評価指標の目標値を設定し、積算根拠に基づいて設定することが求められます。展示会・商談会であれば「新規リーチ数」「商談総合計数」といった指標です。そして——

応募書類記載の目標値と、事業終了後の実績値は、各事業の評価として公開することがある。

福田
公開される。
白石みなと
その前提で数字を置いてください。届きそうにない目標を書くと、あとで公開される実績と並びます。

補助金は精算払いです。先に立て替えます

福田
お金が入るのはいつでしょうか。
白石みなと
事業が終わってからです。公募要領は「補助金の支払いは、原則として、事業終了後の精算払いとする」としています。3,000万円の事業なら、その間ずっと立て替えることになります。
福田
実績報告の期限は。
白石みなと
補助事業完了日から起算して30日を経過した日、または補助事業実施期限の属する月の翌月の10日の、いずれか早い日までです。支払証拠書類とあわせて提出します。
福田
そのあとに確定するのですね。
白石みなと
はい。事務局が必要に応じて現地調査等を行い、支払額を確定します。ここで押さえておくことが2つあります。

すべての支出には、その支出を明らかにした帳簿類及び領収書等の証拠書類が必要となる。また、支払額及び内容についても厳格に審査し、これを満たさない経費については、補助対象外となる。

補助金事務局の指示に従わない場合や別途補助金事務局が定める期日までに補助対象となることが確認できる証憑書類の提出が完了しなかった場合は交付決定の全部もしくは一部を取消す場合がある。

福田
採択された計画に書いてあれば大丈夫、ではないと。
白石みなと
違います。公募要領は「採択された補助事業計画書に記載された内容であっても、補助対象経費以外の費用や関係法規等で支出が不適切であるとされている費用については、支払いの対象外となる」と書いています。採択と支払いは別の関門です。

スケジュールは長く、GビズIDには数週間かかります

福田
第3回のスケジュールを教えてください。
白石みなと
次のとおりです。
時点 日付
公募要領公開 2026年7月8日
申請受付開始 2026年8月14日
申請受付締切 2026年9月30日(水)17時
採択発表 2026年11月頃の予定
補助事業実施期間 交付決定日〜2027年12月10日(金)
福田
締切を過ぎたら。
白石みなと
受け付けられません。公募要領に「締切を過ぎてからの提出は受け付けられない」とあります。
福田
採択されたら、すぐ始められますか。
白石みなと
すぐには始まりません。公募要領がわざわざ注意しています。

交付決定には、採択後、詳細な見積書が速やかに提出された場合でも、採択発表から概ね1〜2か月かかる場合があります(あくまで目安であり、状況により変動しますのでご注意ください。)事業計画はスケジュールに余裕をもって作成してください。

福田
11月頃に採択されて、交付決定が年明けになることもある。
白石みなと
あり得ます。そして補助事業の開始日は交付決定日です。年度内に開催予定の展示会を当て込んだ計画は、間に合わない可能性があります。この順番の話は交付決定の前に発注してしまったときの解説にまとめています。
福田
申請の方法は。
白石みなと
Jグランツ申請のみです。そしてGビズIDプライムアカウントの取得には数週間程度を要すると公募要領に明記されています。まだ持っていない機関は、そこが最初の関門です。

通常の持続化補助金との使い分け

福田
最後に整理させてください。小規模事業者の側から見ると、どちらを見ればよいのでしょうか。
白石みなと
自社で申請するなら<一般型>、支援機関の企画に参加するなら<共同・協業型>の参画事業者です。
<一般型 通常枠> <共同・協業型>
申請するのは 小規模事業者自身 地域振興等機関
上限額 50万円(特例で最大250万円) 2,000万円/3,000万円
小規模事業者の立場 申請者 参画事業者
詳しくは 一般型の記事を読む このページ
福田
両方に関わることはできますか。
白石みなと
できます。ご質問集で「参画事業者の小規模事業者が、小規模事業者持続化補助金<一般型>を申請していても問題ないか」に対して、本事業と重複する事業計画でなければ申請可能ですと答えています。
福田
ただし重複はだめ、と。
白石みなと
だめです。同じ申請者が同じ事業について、国費を原資とする補助金を重複して受けることはできません。別の取組であることが説明できるかどうかが分かれ目です。
福田
支援機関の側で、複数の企画に参加することは。
白石みなと
できません。「一つの申請回で、複数の補助事業に参画することはできません」とご質問集にあります。参画事業者と地域振興等機関に同一法人がなることもできません。

このページが参照した一次資料

資料 使ったところ
第3回公募 公募要領 第6版 対象者・対象事業・補助率・スケジュール・支払
第3回公募 申請時によくあるご質問 地域振興等機関の範囲、一般型との併願、参画の制限
小規模事業者持続化補助金<共同・協業型>事務局 全体

制度は改正されることがあります。申請の前には必ず最新の公募要領をご確認ください。制度データは制度ページにも掲載しています。

なお当社は申請書類の作成・提出の代行は行っておらず、このページは情報提供を目的としたものです。

小規模事業者持続化補助金<共同・協業型>のデータを見る →公式ページを見る →

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