大分県竹林再生事業(優良竹林化)とは?窓口は市町村、上限額は算定式次第

制度概要
- 対象地域
- 大分県
- 主な対象者
- 大分県内で、タケノコや竹材の生産を目的とした「優良竹林化」の整備に取り組む市町村・森林組合・農協・法人・竹材やタケノコ等の生産を行う個人
- 補助率
- 4分の3(伐竹・片付け・チップ化の標準事業費に対して。簡易作業路の開設は1mにつき500円の定額補助)
- 上限額
- データなし
- 申請期限
- データなし
対象となる可能性がある事業者の例です。詳細な要件は本文および公式ページでご確認ください。
公開日 2026-10-16 / 最終更新日 2026-10-16 / 情報確認日 2026-10-16 / 公式ページを見る
この補助金の結論
福田(聞き手)
大分県に竹林の整備を支援する補助金があるとうかがいました。放置竹林の対策でしょうか。
白石みなと(補助金活用アドバイザー)
「大分県竹林再生事業(優良竹林化)」です。大分県森林環境税を活用し、放置され藪化した竹林を、タケノコや竹材が生産できる優良竹林へ整備する事業者を支援します。竹林整備本体の補助率は4分の3ですが、上限額は要領に単一の数字として明記されていません。まず全体像を表にします。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 制度名 | 大分県竹林再生事業(優良竹林化) |
| 実施機関 | 大分県(農林水産部 林産振興室 椎茸振興班) |
| 補助率 | 4分の3(簡易作業路の開設は別途定額補助) |
| 上限額 | 算定式により決まる(単一の上限額の明記なし) |
| 対象者 | 市町村・森林組合・農協・法人・竹材やタケノコ等の生産を行う者(個人) |
| 対象地域 | 大分県 |
| 対象業種 | 農業・林業(タケノコ・竹材の生産に関わる者) |
| 受付期間 | 記載なし(通年の事前相談・計画提出が前提と見られる) |
福田
上限額が無いというのは、少し珍しいですね。
白石みなと
正確には「無い」のではなく、面積・本数・竹の直径から算定する仕組みになっているため、固定の一つの数字が決まっていないということです。この算定の仕組みは、このあと詳しく見ていきます。
対象になる事業者
福田
まず、対象になる事業者を教えてください。
白石みなと
大分県の要領には「市町村・森林組合・農協・法人・竹材やタケノコ等の生産を行う者(個人)」と明記されています。個人の生産者も対象に含まれるのが特徴です。
福田
申請の窓口は大分県庁になるのでしょうか。
白石みなと
いいえ、県庁ではありません。申請・問い合わせは「伐竹する竹林が所在する市町村の林業担当課」です。県が市町村を通じて補助する間接補助の仕組みで、個々の事業者は市町村を経由して手続きします。
福田
なぜ市町村を経由する仕組みになっているのでしょうか。
白石みなと
その理由までは大分県の要領に書かれていません。分かっているのは、県が各市町村の要望を集約してから事業実施箇所を決めるという手順になっている、という事実だけです。
福田
対象業種は竹材・タケノコ関係に限られますか。
白石みなと
大分県の要領では、対象業種は「農業・林業(タケノコ・竹材の生産に関わる者)」とされています。竹材店のような法人も対象に含まれると読めます。
補助率と上限額
福田
補助率4分の3というのは、かなり手厚いですね。
白石みなと
はい。ただしこの4分の3が掛かるのは「伐竹・片付け・チップ化の標準事業費」に対してです。簡易作業路の開設は別の仕組みで、1メートルにつき500円の定額補助になります。この2つを混同しないようにしてください。
福田
標準事業費というのは、どのように決まるのですか。
白石みなと
3つの軸の組み合わせで決まります。表にします。
| 軸 | 区分 |
|---|---|
| 事業の種類 | ①伐竹・片付け/②伐竹・片付け・伐竹本数の2分の1以上をチップ化/③伐竹・片付け・伐竹本数の全量をチップ化 |
| 伐採本数区分 | 10,000本未満/15,000本未満/15,000本以上 |
| 平均直径区分 | 6センチメートル以下/10センチメートル以下/14センチメートル以下 |
福田
この組み合わせで、金額はどのくらい変わるのですか。
白石みなと
大分県の要領では、1ヘクタール当たりの標準事業費は846,000円から5,148,000円の範囲で設定されています。もっとも高くなる組み合わせは「③チップ化・伐採本数15,000本以上・平均直径14センチメートル以下」で、5,148,000円/ヘクタールです。
福田
一番低くなるほうの組み合わせの金額は分かりますか。
白石みなと
そこまでは大分県の要領に明記がありません。分かっているのは範囲の下限が846,000円/ヘクタールだという事実だけで、どの組み合わせがその下限に当たるかは要領からは断定できません。具体的な金額を知りたい場合は、伐竹する竹林が所在する市町村の林業担当課に直接確認する必要があります。
福田
最終的な補助金額は、どう計算するのですか。
白石みなと
「1ヘクタール当たりの標準事業費」に「伐採する面積」と「補助率4分の3」を掛けた額です。千円未満は切り捨てになります。面積に応じて算定する仕組みのため、事業全体としての単一の上限額は要領上明記されていません。
福田
つまり、広い面積を伐竹するほど補助額も増える、ということでしょうか。
白石みなと
考え方としてはそうなります。ただし面積に応じて増える仕組みであって、金額そのものに天井が設定されているわけではない、という点は確認しておいてください。
補助対象となる経費
福田
採択されるための要件も教えてください。
白石みなと
表にします。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 目的 | タケノコや竹材の生産を目的とした「優良竹林化」に整備すること |
| 伐竹面積 | 0.1ヘクタール/1箇所以上であること |
| 伐竹本数 | 5,000本/1ヘクタール以上伐竹すること |
| 伐竹の方法 | 「間伐」であること(「全伐」は実施不可) |
| 再採択 | 当事業により既に伐竹した箇所は再度採択できない |
福田
全伐がダメというのは、どういう理由でしょうか。
白石みなと
そこも理由の記載はありません。「全伐は実施不可、間伐のみ」という条件があるという事実だけを確認しておいてください。
福田
簡易作業路の補助についても、詳しく聞きたいです。
白石みなと
タケノコ・竹材の搬出や維持管理のための作業路の開設に対する補助です。作業路のみの申請も可能です。要件を表にします。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助額 | 1メートルにつき500円(定額) |
| 利用区域 | 1路線の利用区域内に竹林が0.1ヘクタール以上あること |
| 路線の延長 | 100メートル以上で、対象面積0.1ヘクタール当たり概ね100メートルまで |
| 幅員 | 2.0メートル以上で、緩勾配であること |
福田
本体の竹林整備と、作業路は別々に申請できるのですか。
白石みなと
はい、作業路のみの申請も可とされています。本体の整備と同時に計画することも、作業路だけを先に整備することも想定されていると読めます。
申請期限とスケジュール
福田
受付期間は、いつからいつまでですか。
白石みなと
要領本文に明確な募集開始日・締切日の記載はありません。伐竹の適期は秋から春先ですが、年度当初に事業計画を立てる必要があるため、早めの申請が求められる、という書き方になっています。
福田
ということは、通年受け付けている制度ということでしょうか。
白石みなと
大分県の要領の表現からは通年の事前相談・計画提出を前提とした制度と見られますが、終了時期そのものは要確認です。断定はできません。
福田
具体的な手続きの流れを教えてください。
白石みなと
市町村への相談から補助金の支払いまで、順番に並べます。
- 市町村への補助の申請(相談)
- 事業計画の提出
- 県が各市町村の要望を集約
- 事業実施箇所の決定
- 補助金の交付申請
- 事業の着手
- 事業の完了
- 事業実績の報告
- 事業の完了検査
- 補助金の支払い
福田
この中で、特に気をつけるべき段階はありますか。
白石みなと
6の「事業の着手」より前です。当事業は事前の申請が必要で、補助金の交付決定前に伐竹した際は補助金を交付できません。先に手を付けてしまうと、それだけで対象外になります。
福田
補助金を受け取れるのは、いつになりますか。
白石みなと
事業が終わったあとの交付です。9の完了検査を経てから、10で支払われる流れになっています。立て替えが前提の制度だとお考えください。
注意点
福田
ほかに気をつけたほうがいいことはありますか。
白石みなと
大きく3点あります。1つは、先ほどの交付決定前の着手は補助対象外という点。2つめは、同じ箇所を使った再採択はできないという点。3つめは、4分の3の補助率は竹林整備の本体にかかる率で、簡易作業路は1メートル500円という別の仕組みだという点です。この3つを混同すると、見込んでいた金額と違う結果になります。
福田
個人の生産者でも申請できるのは心強いですね。
白石みなと
そうですね。ただ手続きは市町村経由ですので、個人であっても、まずは窓口となる市町村の林業担当課に相談するところから始めることになります。
よくある質問
福田
法人と個人で、申請の手続きに違いはありますか。
白石みなと
そこまでの違いは大分県の要領には書かれていません。補助対象者として「市町村・森林組合・農協・法人・個人」が並んで挙げられているだけで、申請窓口も市町村の林業担当課で共通です。手続き上の区別があるかどうかは要領からは分かりませんので、気になる場合は窓口となる市町村の林業担当課にご確認ください。
福田
竹害で困っている企業が、自社が所有していない竹林を整備することはできますか。
白石みなと
その点も大分県の要領には記載がありません。対象者の欄に所有関係についての記述はなく、確認できるのは「伐竹する竹林が所在する市町村」が窓口になるという事実までです。所有者以外が整備する場合の扱いは、窓口の市町村に直接確認する必要があります。
ここまでの内容を、分かること・分からないことに分けて整理します。
| 確認できること | まだ分からないこと |
|---|---|
| 補助率4分の3(竹林整備本体) | 最終的な補助金額の具体的な上限 |
| 簡易作業路の定額補助(1メートル500円) | 下限区分846,000円/ヘクタールに当たる具体的な組み合わせ |
| 採択要件(目的・面積・本数・間伐限定) | 募集開始日・締切日 |
| 手続きの流れ(市町村経由の10段階) | 全伐が不可とされている理由 |
公式情報・問い合わせ先
福田
相談先を教えてください。
白石みなと
伐竹する竹林が所在する市町村の林業担当課です。たとえば大分市は農林水産課、別府市は農林水産課、中津市は林業水産課など、18市町村それぞれに窓口があります。制度全体についての大分県の問い合わせ先は林産振興室 椎茸振興班で、電話は097-506-3836です。
福田
一次情報はどこで確認できますか。
白石みなと
大分県のこの制度の掲載ページが一次情報です。
福田
ありがとうございました。
白石みなと
本記事は大分県の掲載ページに記載されている内容をもとにしています。制度の内容・締切・予算の状況は変更されることがありますので、申請前には必ず最新の情報を、伐竹する竹林が所在する市町村の林業担当課、または大分県林産振興室 椎茸振興班にご確認ください。
なお、対象になり得るかどうかは事業内容によって個別の判断になりますので、「対象です」と断定はできません。また、補助金の申請書の作成代行・提出代行は行っておりません。制度情報の提供と、必要に応じた専門家のご紹介までとさせていただきます。
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白石みなと
まずは同じ大分県が窓口・実施機関となっている制度を4つ紹介します。業種や対象経費は異なりますので、併用の可否も含め、各制度の実施機関にご確認ください。
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